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ビタミンB2とは?主な働きと多く含む食べ物・不足するとどうなる?

ビタミンB₂とは?主な働きと多く含む食べ物・不足するとどうなる? ビタミンB₂とは、水に溶けやすい水溶性ビタミンの一種で主に皮膚や髪の健康維持を助ける働きをします。レバーやうなぎ、卵に多く含まれています。ここでは、ビタミンB₂の働き、多く含む食べ物や1日の必要量などを解説します。 目次 ビタミンB₂とは? ビタミンB₂の主な役割と働き ビタミンB₂を多く含む食べ物一覧 野菜類に含まれるビタミンB₂ きのこ類に含まれるビタミンB₂ 果物に含まれるビタミンB₂ ビタミンB₂を含む飲み物 ビタミンB₆と一緒に摂取する ビタミンB₂が不足・過剰摂取するとどうなる? 【男女・年齢別】1日に必要なビタミンB₂の量 妊婦・授乳婦の場合0.2mg~0.6mgほど多く摂取する ビタミンB₂を摂取できるおすすめレシピ 1 ビタミンB₂とは? ビタミンB₂の主な役割と働き ビタミンB₂は、水溶性のビタミンで、リボフラビンとも呼ばれます1)2)3)。糖質や脂質、たんぱく質の代謝に関わる補酵素として働く栄養素で、皮膚や髪の健康維持に欠かせません1)2)3)。食事から摂取したビタミンB₂は、小腸で分解されリボフラビンとなり吸収されます3)。また、大腸の腸内細菌の働きによってもリボフラビンが作られます3)。リボフラビンは体内で一定の量が保たれ、過剰に摂取した分は尿や便として、排出されます3)。リボフラビンは黄色いため、過剰に摂取すると、尿が黄色やオレンジ色っぽくなります3)。 ビタミンB₂の働き ビタミンB₂は、皮膚や髪の健康を保ち、口や目の粘膜を守る働きをします4)。また、食事から摂取した脂質や糖質をエネルギーにかえる際に、その反応を助ける補酵素として働きます2)。さらに成長ホルモンの合成にも関与するほか2)、老化の一因となる過酸化脂質を分解する役割を持ちます4)。 2 ビタミンB₂を多く含む食べ物一覧 ビタミンB₂は、レバーやうなぎ、乳製品、卵、肉、魚、アーモンドなどに豊富に含まれます5)。また、のりや乾燥わかめ、魚卵や魚の乾物、干しシイタケなどにも多く含まれますが、1食あたりに食べる量を考慮すると、それほど多くはありません5)。さばの缶詰や納豆、チーズ、アーモンド、バナナや冷凍マンゴー、ブロッコリーや卵を使用したスープ類やサラダは、スーパーやコンビニで手に入りやすく、手間なく食べられるのでおすすめです。また、自分で調理するときにも、アーモンド、チーズ、アボカドなどをサラダのトッピングにする、魚の缶詰をカレー、トマト煮などの煮込み料理にアレンジする、混ぜご飯にするなど、活用することもできます。毎日の食事に取り入れてみるとよいでしょう。 1食あたりにビタミンB₂を多く含む食品5) 1食あたりのビタミンB₂含有量(㎎) 0.00 0.10 0.20 0.30...

栄養お役立ち情報

低栄養、介護食など高齢者の栄養管理に役立つさまざまな情報を掲載しております。少量で手軽に栄養を摂れるおススメ介護食レシピも掲載中! 最新記事 ビタミンB₂とは? 働きと多く含む食べ物・不足するとどうなる? ビタミンB₂の働き、多く含む食べ物や1日の必要量などを解説します。 ビタミンEとは?主な働きと1日の摂取量・豊富な食品を紹介 ビタミンEの働きやビタミンEを多く含む食品、効率的に摂取する調理法をご紹介します。 栄養失調とは? 気になる症状と原因、予防するには【セルフチェック】 栄養失調の原因やセルフチェックリストのほか、バランスのよい食生活のためのポイントなどをご紹介します。 低栄養 介護食 栄養補助食品 熱中症対策 レシピ 栄養管理 低栄養 【基本】高齢者のフレイル予防の食事とは?10品目とレシピ4選 フレイルを判断する基準や、フレイルを予防するための食事方法・おすすめのレシピについて紹介します。 【図解】フレイルとは?主な原因と3つの対策【フレイルチェック】 「フレイル」とはなにかや、特徴、食事・運動など適切な対策法をわかりやすく解説します。 【低栄養とは?】進むとどうなる?低栄養のリスクと原因・3つの対策 「低栄養」とはなにかや、引き起こすリスク、すぐにできる対策法をわかりやすくご紹介します。 【グループホームとは?】入居条件を解説 グループホームとは、認知症の方が介護保険を使って入居できる施設の一つ。特徴や入居条件について解説します。 【特別養護老人ホームとは?】入居条件や月々の費用をすべて解説 特別養護老人ホーム(特養)とは、要介護の方がサポートを得ながら生活を送る施設。基本的な情報をわかりやすく解説します。 【デイサービスとは?】サービス内容・1日のスケジュールや利用方法を解説 デイサービスとは、介護保険で利用できるサービスのひとつ。内容、利用方法について解説します。 【ADL(日常生活活動)とは?】基礎知識と低下した場合にできること...

たんぱく質とは?働きやたんぱく質不足・過剰摂取したときの影響を解説

たんぱく質とは?働きやたんぱく質不足・過剰摂取したときの影響を解説

たんぱく質とは?働きやたんぱく質不足・過剰摂取したときの影響を解説 たんぱく質は、私たちのからだにとって必要不可欠な栄養素です。筋肉や臓器などからだをつくるための材料となるだけでなく、生体機能を調整するホルモンや酵素のもととなり、からだの中のさまざまな反応を助けています。ここではたんぱく質の働きや目標摂取量などをご紹介します。 目次 たんぱく質とは?どんな働き? たんぱく質と筋肉の関係 たんぱく質とエネルギーの関係 たんぱく質の摂取目標量と計算方法 体重から算出する方法 年齢と身体活動レベルから算出する方法 【男女別】たんぱく質の適正摂取量 1日のたんぱく質量 たんぱく質を豊富に含む食べ物一覧 高たんぱく低カロリーな食べ物 たんぱく質を効率よく摂取する方法 たんぱく質不足になるとどうなる? たんぱく質を過剰摂取するとどうなる? 1 たんぱく質とは?どんな働き? たんぱく質は、炭水化物、脂質とともに、私たちが活動するのに必要なエネルギーのもととなる栄養素です。筋肉や臓器、皮膚、髪などのからだをつくる材料となるほか、ホルモンや酵素など体内で生命活動を支える物質の材料にもなっています1)。たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数連なってできており、そのアミノ酸の数や種類、並び方によって働きが大きく異なります2)。また、アミノ酸には、体内で合成できない必須アミノ酸と、体内でつくり出すことのできる非必須アミノ酸があります1)。食品中に含まれる必須アミノ酸のバランスは、アミノ酸スコアで評価され、このアミノ酸スコアが高いほど良質なたんぱく質を含む食品であると考えられています1)。また、食品中のたんぱく質は、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2つに分けられます3)。動物性たんぱく質は肉、魚、卵など、植物性たんぱく質は豆などに多く含まれています1)2)。 たんぱく質と筋肉の関係 筋肉をつけるためには、たんぱく質を摂取することが重要です。たんぱく質はアミノ酸に分解されて、筋肉をつくる働きをします。運動は、筋肉量と筋力を維持するために重要ですが、空腹時など、体内のアミノ酸が不足した状態で運動をすると、筋肉をつくる量よりも分解する量のほうが多くなってしまい、筋肉がやせてしまいます。そのため、筋肉量と筋力を維持するために、運動に加えてたんぱく質の摂取を組み合わせることが大切です2)4)。 たんぱく質とエネルギーの関係 たんぱく質の摂取量が減って、筋肉が少なくなると、基礎代謝が低くなり、エネルギーを消費しにくくなってしまいます1)。そのため、ダイエット中の方も、筋肉をつけるために、たんぱく質をしっかり摂取しましょう。 2 たんぱく質の摂取目標量と計算方法 1日に必要なたんぱく質量は体重や年齢、性別、毎日の活動量によって異なります。ここでは、たんぱく質の摂取目標量の計算方法を2つご紹介します。 体重から算出する方法5) たんぱく質不足を防ぐために最低限必要な1日の摂取量(維持必要量)がわかります。 たんぱく質※維持必要量(g/日)=0.66(g/kg体重/日)×参照体重(kg) 年齢と身体活動レベルから算出する方法2)...

たんぱく質が多い食品一覧!摂取量別おすすめ高たんぱく質メニューを解説

たんぱく質が多い食品一覧!摂取量別おすすめ高たんぱく質メニューを解説

たんぱく質が多い食品一覧!摂取量別 おすすめ高たんぱく質メニューを解説 たんぱく質は、わたしたちのからだにとって欠かせない栄養素で、肉や魚、豆、卵などに多く含まれます。筋肉や臓器、皮膚、髪など、からだをつくる材料となり、生命の維持に欠かすことができません。ここではたんぱく質を多く含む食材と、メニューをご紹介します。 目次 たんぱく質の多い食品一覧 動物性たんぱく質が多い食べ物 植物性たんぱく質が多い食べ物 【目的別】たんぱく質を多く含むおすすめの食べ物 ダイエット・筋トレしている人向け 高齢者向け 子供や妊婦の場合はたんぱく質の摂取量が変わるため注意 たんぱく質を目標量摂取するための組み合わせメニュー たんぱく質50gはどれくらい?組み合わせ例を紹介 たんぱく質80gはどれくらい?組み合わせ例を紹介 たんぱく質を摂取するときのポイント 1 たんぱく質の多い食品一覧 たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚、髪などの身体をつくる材料となるほか、ホルモンや酵素など体内で生命活動を支える物質の材料にもなっています1)。ここでは、たんぱく質を多く含む食材を一覧で紹介します。 動物性たんぱく質が多い食べ物(肉類・魚介類・卵や乳製品) 肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品に含まれるたんぱく質を「動物性たんぱく質」と呼びます。動物性たんぱく質は、体内で合成することのできない必須アミノ酸をバランス良く含んだ良質なたんぱく質であるものが多いのが特徴です1)。肉や魚は、たんぱく質の摂取源となる一方で、脂質を多く含んでいるためカロリーオーバーに注意が必要な場合もあります1)。豚ひれ肉や鶏むね肉などは、比較的脂質が少なく、たんぱく質を多く含む食品です2)。また、ジャーキーやするめ、干物などの乾物は、少量でたくさんのたんぱく質が摂取できる食品です2)。手軽に食べやすいという点では、ハムやさばの缶詰など、たんぱく質を豊富に含む加工食品もおすすめです。ただし、乾物や加工食品には食塩が多く含まれていることがあるため、食べすぎには注意が必要です。 詳しく見る 肉類(1食あたり) 食品 たんぱく質量 豚ひれ・焼き 100g 39.3g 鶏むね(皮なし)・焼き 100g 38.8g...

脱水症の症状とは?原因と予防のためにできること【セルフチェック】

脱水症の症状とは?原因と予防のためにできること【セルフチェック】

脱水症の症状とは?原因と予防のためにできること【セルフチェック】 脱水症とは、からだの中の水分や、ナトリウムなど電解質のバランスが崩れた状態のことです。重度になると意識障害につながる危険性もあるため、予防や早期に発見して速やかに対処することが重要です。ここでは、脱水症が起こる原因や症状が出た際の対処法などについてご紹介します。 目次 脱水症とは 脱水症と熱中症は違う? 脱水症になるとどうなる?症状の特徴 日常生活でも脱水症になる?原因となりやすい人の特徴 冬なのに脱水症?「かくれ脱水」に気を付けて これって脱水症?簡単セルフチェック 脱水症の症状が出たらどうする?今すぐできる対処法と受診の目安 脱水症を予防するには 【高齢者】脱水症予防のポイント 1 脱水症とは 脱水症とは、水分や電解質のからだに入る量と、出る量のバランスが崩れ、体液量が減少した状態のことです1)2)。体液をつくるのに必要な水分や電解質の摂取が不足したり、体液が過剰に失われたりすると、体液量が減少してしまいます。そうなると、からだの機能をうまく維持できなくなり、のどの渇きやだるさ、めまい、意識障害などが引き起こされます1)2)。特に高齢者は、体内の体液量が少なく、また体液量の減少を感知し、「渇き」という感覚を通して水分補給を促す自律神経の働きが低下しています。そのため、若い世代より一層脱水症を起こしやすく、注意が必要です1)。 脱水症と熱中症は違う? 熱中症とは、高温多湿な環境下で起こる健康障害の総称を指します2)3)。体内の水分や電解質のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなかったりすると、体内に熱が溜まり、筋肉のけいれんや、吐き気やだるさなどが現れます2)。一方で、脱水症は体内の水分や電解質が失われ体液量が減少した状態です1)2)。つまり、脱水症は熱中症を引き起こす1つの要因でもあります。脱水状態に素早く気づき、適切な対策を行うことが、熱中症予防にも重要です。 2 脱水症になるとどうなる?症状の特徴 脱水症は健康時の体重に対する体液の減少率によって、軽度、中等度、重度に区分されています1)。 軽度(体重の3~5%の体液減少) のどの渇き、だるさ、めまい、ふらつき1)4) 中等度(体重の約6〜9%の体液減少) 頭痛、めまい、脱力感1)4) 重度(体重の10%以上の体液減少) 意識障害、けいれん1) 3 日常生活でも脱水症になる?原因となりやすい人の特徴 脱水症の原因として、食事・水分補給の不足、発汗、下痢、嘔吐などが挙げられます1)。また、なりやすい人は、高齢者、スポーツやからだを動かす仕事をされている方です。高齢者は、水分を蓄える働きがある筋肉が加齢により減少して、体液量が少なくなっています。体液量が少ないと体内の水分バランスを調整するのが難しく、脱水症を引き起こしやすくなります1)。自律神経の働きが低下していることに加え、特に認知症の方は、天候や気温に合わせた衣服や寝具の調節や、窓の開閉や空調調節など室内の温度管理をすることが難しかったり、日よけ対策や水分補給を適切に行うことができなかったりするため、脱水症に注意が必要です2)。運動により体温が高くなると、発汗が促進されて脱水が進行していくため4)、スポーツやからだを動かす仕事 をしている場合は、若い方であっても脱水症に注意が必要です。...

ビタミンB₆とは? 主な働きや多く含む食べ物・1日の摂取量を紹介

ビタミンB₆とは? 主な働きや多く含む食べ物・1日の摂取量を紹介

ビタミンB₆とは?主な働きや多く含む食べ物・1日の摂取量を紹介 ビタミンB₆は、たんぱく質の代謝において重要な役割を担う水溶性のビタミンです。肉や魚、レバーなどの動物性食品や、穀類やナッツ、ニンニクなどの植物性食品に多く含まれます。管理栄養士監修のもと、ビタミンB₆の働きや多く含む食べ物、1日の摂取目安量、不足した場合や摂りすぎた場合の影響について解説します。 目次 ビタミンB₆とは? ビタミンB₆の役割・働きとは ビタミンB₆とつわりとの関係 ビタミンB₆はたんぱく質の働きを助ける ビタミンB₆を多く含む食べ物 ビタミンB₆が多い野菜 ビタミンB₆が多い穀類・種実類 ビタミンB₆が多い魚介類 ビタミンB₆が不足するとどうなる? ビタミンB₆を過剰摂取するとどうなる? 【男女・年齢別】ビタミンB₆の1日の摂取量 妊娠中(初期・中期・後期)・授乳中の方の摂取量 1 ビタミンB₆とは? ビタミンB₆とは、8種類あるビタミンB群のうちの1つで、皮膚や髪を健康に保ったり、神経の働きに関わったりするビタミンです1)。主にたんぱく質の代謝を支える役割を果たします2)3)。ピリドキシンと呼ばれることもあります1)。 さらに詳しく説明すると、ビタミンB₆は、ビタミンB₆活性を持つ化合物の総称であり、アルコール型のピリドキシン(PN)、アルデヒド型のピリドキサール(PL)、アミノ基を持つピリドキサミン(PM)、それぞれのリン酸化型であるピリドキシン5́-リン酸(PNP)、ピリドキサール5́-リン酸(PLP)、ピリドキサミン5́-リン酸(PMP)があります2)3)。通常、食品中では、リン酸化型でたんぱく質と結合した状態で存在していますが、調理や消化の過程で分解されてPN、PL、PMの形で体内に吸収されます。日本人の平均的な食事の場合、ビタミンB₆の相対生体利用率は73%と報告されています2)。 ビタミンB₆の役割・働きとは ビタミンB₆は、補酵素としてたんぱく質やアミノ酸の代謝のほか、炭水化物、脂質の代謝にも関わります3)。また、リンパ球やインターロイキン2の産生の促進により免疫機能に関与し、そのほかにも、皮膚や髪の健康の保持、GABAやセロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質の合成、ヘモグロビンの合成にも関与しています1)3)4)5)。 ビタミンB₆とつわりとの関係 つわりの症状がある妊婦の方に、医師の指示のもと、ビタミンB₆が投与されることがありますが、産婦人科診療ガイドラインではビタミンB₆のつわりへの有効性について確実な結論は導き出されてはいません6)。妊娠中の方には胎児の成長に必要な量を考慮して、ビタミンB₆の1日の摂取推奨量が設定されていますので、適切な量を摂るよう心がけましょう2)。 >妊娠中(初期・中期・後期)・授乳中の方の摂取量 ビタミンB₆はたんぱく質の働きを助ける ビタミンB₆はたんぱく質の代謝を助ける補酵素です2)3)4)。食べ物に含まれるたんぱく質を体内で使えるよう分解したり合成したりする際に必要となります。そのため、たんぱく質の摂取量が多い場合はビタミンB₆の必要量も増えます2)4)。また、食事から得られるエネルギーが不足している場合、私たちの身体はたんぱく質をエネルギーに作り換えて利用します。この場合もビタミンB₆の必要量が増えます2)。 2 ビタミンB₆を多く含む食べ物 ビタミンB₆は、魚や肉、レバー、種実類、ニンニクなどに多く含まれます7)。また、バナナやじゃがいもなどにも多く含まれます8)。 ビタミンB₆が多い野菜...