離乳食のうどんはいつから?
月齢別の量とうどんの選び方
離乳食でうどんが食べられる時期の目安は離乳食初期の後半です。ここでは、月齢別のうどんの量や麺の長さ、おすすめのうどんの選び方、先輩ママの体験談、うどんを離乳食用に調理するときのポイントから冷凍保存方法まですべて解説します。
離乳食でうどんはいつから
食べさせていいの?
離乳食を始めてから1ヶ月くらい経つと、おかゆのほかにも主食の種類が増やせるようになり、うどんも離乳食初期の後半から食べることができます1)2)。はじめはすりつぶして与えますが、離乳食のステップアップにともなってうどんの断片を長くしていきます2)3)。うどんは、すりつぶすよりも刻むほうが調理は簡単なので、7ヶ月以降にスタートしてもよいでしょう2)。
うどんの進め方と
小麦アレルギーについて
うどんの原料である小麦粉が原因物質となるアレルギーは、赤ちゃんでよくみられるため2)、離乳食でうどんを始めるときは慎重に進めましょう。
進め方のポイント
- 最初はやわらかくゆでた、ゆでうどんから2)
- 初めて食べるときは、赤ちゃんの体調のよいときに2)
- 何かあったらすぐに病院へ行くことができる時間帯に試す2)
- 少量から試す(赤ちゃんスプーン1さじ程度)2)3)
- 新しい食品は1種類ずつ増やす(うどん以外の具材は慣れたものに)3)
- 2~3日は、同じ食材を食べさせて様子を見る1)
少しずつ食べる量を増やしていき、食べてすぐに顔やからだが赤くなったり、嘔吐したりなどの異常があらわれた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
うどんを食べられたら
小麦アレルギーはクリア?2)
うどんが問題なく食べられれば、小麦粉を使用できると考えてよいでしょう。
ただし、パンは、小麦粉のほかに卵や牛乳など、赤ちゃんにアレルギーが起きやすい食材を含んでいるので、あらかじめ卵や牛乳を試した後に食べさせるほうが安心です。また、パスタは歯茎でつぶせるようになる9ヶ月以降、中華麺は消化しにくいため1歳以降を目安にはじめるとよいでしょう。
【図解】離乳食の月齢別の
量と麺の長さの目安
離乳初期 (生後5~6ヶ月) |
離乳中期 (生後7~8ヶ月) |
離乳後期 (生後9~11ヶ月) |
離乳完了期 (生後12~18ヶ月) |
|
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ゆでめん (1食の量) |
5~20g | 25~55g | 60g~80g | 60g~80g |
麺の長さ | 柔らかく煮て すりつぶす |
みじん切り~ 1cm |
1cm~2cm | 2cm~5cm |
離乳食に使いやすい
うどんの種類と選び方
市販されているうどんの種類は、ゆで麺、乾麺、冷凍麺などがあります。離乳食にはコシのある乾麺より、やわらかいゆでうどんがおすすめです。赤ちゃんにとって、弾力の強い麺は食べにくいので、やわらかく調理できる麺を選ぶのがポイントです2)。
離乳食用として、食塩不使用で短くカットされている乾麺や冷凍麺も市販されています。調理の手間を減らしたいときなどに活用するのもよい方法です。
うどんの種類とその特徴 | |
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ゆで麺 |
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乾麺 |
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冷凍麺 |
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離乳食用の 乾麺 |
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離乳食用の 冷凍麺 |
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小麦粉を使った麺を選ぶときは
月齢にあったものを
うどんのほかにも小麦粉を使った麺はあります。種類によって食べ始められる時期が違うので、与える前にしっかりと確認しましょう。
- そうめん、ひやむぎ
- うどんと同様に、6ヶ月頃はすりつぶして、7ヶ月以降は刻んで与えます1)2)。折ってからゆでると調理が楽です。ゆでた後にはしっかり水洗いして、塩抜きをしましょう2)。
- スパゲッティ、マカロニ
- コシが強く、ゆでても柔らかくなりにくいので、離乳中期(生後7~8ヶ月)までは避けましょう。9ヶ月頃以降に与えるときには、塩は入れずに、長めにゆでます1)2)。
- 中華麺
- 弾力があり消化しにくいので1歳以降が開始の目安です1)2)。下ゆでして、塩分を除いてから与えましょう1)。
先輩ママの体験談!
離乳食のうどんは何を使ってどう与えていた?
Voice
大人用のみそ汁を作る途中、みそを入れる前に小鍋にとりわけ、離乳食用のうどんを入れて煮込みうどんをよく作っていた。離乳食用は短くカットしてありそのまま調理できるので便利だった。家族と同じメニューだとよく食べてくれた。(現在5歳男の子)
Voice
離乳食用のうどんを使うことも考えたが、食べてくれるかわからなかったので、無駄にしないように大人用のゆで麺をあげていた。うどんは袋に入ったままの状態で包丁を上から押すように切ると、包丁がべたつかずきれいに切れた。(現在3歳の女の子)
離乳食用にうどんを
調理する2つのポイント
離乳食としてうどんを調理するときは、塩抜き加減や味付けに気を配りましょう。
塩抜き4)
乾麺には塩分が多く含まれます。離乳食用に調理するときは、しっかり塩抜きができるように、ゆで上げた後にしっかり水洗いすることが大切です。
味付け
離乳食初期に与える、うどんをゆでてすりつぶしたうどんがゆには、味付けなしでよいでしょう。中期にはだし汁のみ、後期にはだし汁と少量の調味料で味を整えます。
また、たっぷり野菜を入れた大人用の汁物を、調味料を入れる前に取り分けるのもおすすめです。5~6ヶ月ごろは、調味料を入れる前、7~8ヶ月以降は調味料を入れた後に取り分けて赤ちゃん用に調理します。
うどんの冷凍保存方法1)
一度に食べる量の少ない離乳食を、毎食新しく作るのは大変に思うかもしれません。そんなときは、時間があるときにまとめて調理し冷凍しておくと便利です。
うどんを冷凍保存するときのポイント1)
- 離乳食の時期に合わせた長さに刻み、ゆでておく
- 調理したらすぐ、1食分ずつラップに包んで保存袋に入れて冷凍する
- ラップで包む際は空気をしっかり抜く
- 自然解凍はさける(電子レンジまたは小鍋で調理する)
- 電子レンジで調理するときは、様子を見ながら少しずつ加熱する
- 冷凍してから1週間を目安に使い切る
離乳食のうどんレシピ
一度に食べる量の少ない離乳食を、毎食新しく作るのは大変に思うかもしれません。そんなときは、時間があるときにまとめて調理し冷凍しておくと便利です。
昆布だしの作り方
- 材料・分量
-
- 昆布:5g(水の1%)
- 水:500ml
- 作り方
-
- 昆布を軽く拭き、繊維に逆らっていくつか切り込みを入れて、小鍋に入れた水にやわらかくなるまでつけておく。
- 1を中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出して冷ます。
- ポイント
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- 昆布だしのやさしい味わいに仕上げます。昆布は煮立たせると臭みが出るので沸騰直前に取り出します。
昆布だしのやさしいうどん
(離乳中期)
- 材料(1人分)
-
- うどん:40g
- だし汁:120ml
- 作り方
-
- 鍋にお湯を沸かし、うどんをやわらかくゆでる。
- 1をみじん切りにして、だしと共に鍋に入れたら、昆布だし汁がうどんに馴染むまで5分~弱火で煮込む。器に盛り付ける。
鮭のおろしうどん
(離乳中期)
- 材料(1人分)
-
- うどん:40g
- だし汁:120ml
- 生鮭:10g
- 大根おろし:30g
- 作り方
-
- 鍋にお湯を沸かし、うどんをやわらかくゆでて、みじん切りにする。
- 生鮭は、下ゆでして粗熱をとったら細かくほぐす。
- 昆布だしにうどん、鮭、大根おろしを加えて、だし汁がうどんに馴染むまで5分ほど弱火で煮込む。器に盛り付ける。
Point
うどんの原料である小麦は、赤ちゃんがアレルギーを起こしやすい食材のひとつであり、はじめのころは慎重に進めることが大切です。目的に合わせて商品を選んだり、冷凍保存したりすることもできるので、離乳食で上手に活用するのがおすすめです。