身体と心を整え、環境にやさしい注目のプラントベースってなに?

ピープロテインとは?
えんどう豆から作る話題の植物性たんぱく質

プラントベースプロテインの代表として、古くから使われてきたソイプロテインに代わるものとして、いまピープロテインが注目を集めています。
えんどう豆を原料としたピープロテインとはどのようなもので、なぜ注目されるようになったのでしょうか。

プラントベースとは
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プロテインの種類

プロテインはさまざまな食材に含まれています。製品としてのプロテインパウダーも、動物性食品なら牛乳から作られるホエイプロテインやカゼイン、植物性食品なら大豆から作られるソイプロテイン、お米から作られるライスプロテイン、麻の実から作られるヘンププロテインなど、さまざまな種類が存在します。ピープロテインは豆の中でもえんどう豆から作られるプロテインを指します。

体にどれだけたんぱく質が必要?
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体にどれだけたんぱく質が必要?

たんぱく質は筋肉や臓器、皮膚や髪の毛、爪など「体」を作るためには不可欠な栄養素です。性別や体重、年齢、活動レベルなどに基づき、必要とするたんぱく質の量は異なりますが、樋口満編著『新版コンディショニングのスポーツ栄養学』によると、特に運動をしていない人でも体重1㎏あたり0.8g、日常的に軽い運動をしているなら1.2-1.4g、筋肉増強トレーニングをスタートした時期であれば1.5-1.7g、10代ではさらに10%程度多く必要となります。体重60kgで、ある程度体を動かしているなら1日におよそ72~84g程度のたんぱく質が必要ということになります。最近はコンビニのフードメニューにもたんぱく質量が明記されているものが多く見られますが、高たんぱく質と記載のあるものでも一食分で22-24g程度の表記のものが主流です。食事から必要なたんぱく質量を摂取するのがいかに難しいかが想像できるかと思います※1

ピープロテインとは
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ピープロテインとは

ピープロテインとはえんどう豆から作る話題の植物性プロテインです。ピープロテインは比較的新しいタイプの植物性たんぱく質として、近年世界中の食品業界で注目されるようになりました。以前はえんどう豆のたんぱく質は、商業利用しづらい点がありましたが、食品加工技術の発達により、食品産業におけるえんどう豆たんぱく質の応用範囲は格段に広がりました。酵素によってたんぱく質の溶解性、水と油の保持能力、乳化/発泡能力と安定性、ゲル化などの物性を改善させることで、代替肉や栄養補助食品の材料として応用できるようになったピープロテインは、高まる植物由来食品の需要に応えうる供給源として注目されるようになったのです※2

えんどう豆ってどんな作物?
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えんどう豆ってどんな作物?

えんどう豆は古代メソポタミアを起源とすると言われ、日本にも9-10世紀に遣唐使によってもたらされたと言われています。最初に出た新芽は豆苗、未熟な鞘(サヤ)はさやえんどうやスナップえんどう、未成熟の豆はグリーンピース、成熟した豆はえんどう豆として、あらゆる育成段階でさまざまな味が楽しめます。豆の色が緑色の熟成した青えんどうは煮豆、甘納豆、うぐいす餡、炒り豆、フライビーンズなどに使用されます。豆の色が赤い赤えんどうは、みつ豆や豆大福の豆として調理加工されたり、和菓子のらくがんの原材料にも使われており、日本でも古くから馴染みのある農作物です。海外には豆の色が白い黄えんどうや、まだら模様のついたものなど、さまざまな種類があり、世界中で広く食されています※3

えんどう豆はたんぱく質含有量の多さ、入手の手軽さ、手頃な価格という特長をもち、ほかの農作物と比較して育成時に必要とする水の量が少なく生育も早い作物です※2。世界中の豆類の総生産量の 26% をえんどう豆が占めており、世界の産業において高品質のたんぱく質源および機能性食材として高いシェアを占めています。えんどう豆の平均たんぱく質含有量は約 20% ~ 25% あり、4 つの主要なクラス (グロブリン、アルブミン、プロラミン、グルテリン) が含まれています※4

ホエイプロテインやソイプロテインと何が違うの?
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ホエイプロテインやソイプロテインと
何が違うの?

プロテインパウダーの原料として長い間主流となっていたのは、動物性食品であるホエイプロテインと、植物性食品のソイプロテインでした。しかし、これらを多く含む牛乳も大豆も日本のアレルゲン表示対象28品目に含まれており、代替可能なプロテインパウダーへの選択肢の需要も高まっていました。
また、自分の口にするものを選びたいという声などからピープロテインが注目されはじめました。

ピープロテインはホエイプロテインに比べ、消化吸収がゆっくりのため、ハードな筋肉増強目的の摂取よりも、日常的なたんぱく質の摂取や減量目的の摂取に向いていると言われています※5

参考文献